産業廃棄物の処理コストを削減する方法

産廃物の処理を業者に依頼している場合、事前に細かく分別しておくことでコストを下げられます。

さまざまな種類の廃棄物が混ざったままの状態で処理を頼むと、その中で最も処理費用の高い種類の廃棄物に合わせて価格が決められてしまうことが多く、もったいないです。

また、産廃物だと思っていたものの中に、まだ使えるものやリサイクルできるもの、お金になるものが混ざっている可能性もあります。

そのようなものを見極めるという点でも、分別は有効でしょう。

コスト削減のために、産廃物処理を依頼している業者を見直してみてはいかがでしょうか。一口に産廃物処理と言っても、業者によって得意ジャンルと不得意ジャンルがあります。

自社で排出量が多い種類の廃棄物処理を得意とする業者に頼んだ方が、コストを抑えられます。

複数の産廃物処理業者に問い合わせて見積もってもらうことで、大体の相場を把握できるでしょう。

ただし、あまりにも費用が安すぎる場合、不適切な廃棄物処分をする悪徳業者の可能性もあります。

産廃物収集運搬業の許可を受けている業者かどうか、必ず確認してください。

毎回処理業者に依頼して産廃物を引き取ってもらうのではなく、自社で処理工場を作って処分する、という方法もあります。

珍しい廃棄物や扱いが難しい廃棄物は、多くの業者が高額な価格設定で処理を請け負っています。そのような廃棄物を大量に出すのであれば、いっそ自社で処理してしまったほうがコストを抑えられる場合もあるでしょう。

しかし、処理施設を作るためにはさまざまな手続きが必要で、莫大な費用と手間がかかります。多くの初期費用をかけて施設を作り、長期的にコストを回収していくべきか、それとも処理業者に委託し続けるべきなのか、両者のメリット・デメリットを把握して考えることが大切です。